【台東区】振り子時計の音が心地いい『下町風俗資料館』

◯概要

 明治・大正ころまでの下町には江戸の名残がありました。しかし大正12年(1923)の関東大震災、昭和20年(1945)の戦災によって、ほとんどそのの面影をなくし、さらに目覚ましい復興を遂げた戦後、特に昭和30年代後半には東京オリンピックを契機とする再開発が積極的に進められ、街はすっかり様変わりしました。人びとの暮らしもまた時代とともに変化し、便利さを手に入れた代わりに、古い時代の大切なものが忘れられようとしていました。

 古き良き下町の文化が失われつつあることに、憂いの声が上がったのは昭和40年代のことでした。それは次第に下町を愛する人びとの間に広がり、やがて庶民の歴史である下町の大切な記憶を次の世代へ伝える資料館設立の構想が生まれたのです。これを実現するために台東区内外からたくさんの貴重な資料が寄贈されました。

 多くの人びとの長い歳月をかけた願いが実り、台東区立下町風俗資料館は、昭和55年(1980)10月1日、ここ不忍池畔に開館したのです。

 

 今回の『下町風俗資料館』は上野の不忍池付近にある博物館です。東京で下町の風景はすっかり見られなくなりましたが、それを残したいとい想いからこの博物館が建てられたそうです。

 館内は江戸から昭和初期まで見られた下町の風景を再現した建物・景色を展示しており、風鈴の音や振り子時計の音など音にまでこだわっており、まるで下町にいるかのような感じになります。

 週末になると紙芝居や伝統技術を伝える実演などイベントも行っています。

 

◯基本情報

・入場料

 一般:300円 小•中•高校生:100円

・休館日

 毎週月曜日(祝日と重なる場合は翌平日)

 年末年始

・開館時間

 午前9時30分〜午後4時30分

・アクセ

 〒110-0007

 東京都対台東区上野公園2−1

 (JR『上野駅』等各駅から徒歩5分)

 

◯下町の生活風景を見学

 1階には下町の風景を再現した長屋の展示がされています。展示内には当時の日用品もありました。七輪や釜などの炊事関係、それ以外にもちゃぶ台やアイロンなど…。

 このような展示の風景は関東大震災まで多く見られたようです。江戸時代以降になると人口増加により、農地などにも建てられいきます。

 明治以降は長屋にも変化が現れ、路地にあった共同便所は各戸に便所が設けられるようにもなってきます。井戸や路地は変わらず共同で使われたので、隣人は迷惑を書けないような気配りもされて行き、下町独特の人情気質が育まれていったという背景があるようです。

 

 館内には上の画像のような駄菓子屋の展示もあります。今では全然見られなくなった駄菓子屋ですが、昔は多く見られました。恐らく、展示にあるお菓子は当時のパッケージでは無いかと思いますが、置いてあるものは昔からあるお菓子ですね。

 駄菓子屋にはお菓子以外にもカードや紙製の飛行機なども売っていました。お菓子にも今も安いですが、当時も安く売られており、殆どのものが1銭くらいだったそうです。

 

◯下町ゆかりの展示品

 2階の展示室は各コーナーに分けて下町ゆかりの資料が展示されています。私が訪れた際は玩具、スポーツ関係の展示品がありました。

 玩具の展示は昔ながらのメンコやベーゴマ、ブリキのおもちゃや人形など展示がされています。其々の展示について名称の由来やどのような遊ばれ方をしたのかを知ることができます。

 メンコは明治期は鉛で出来ていたようなのですが子供が舐めて鉛中毒になることがあり、鉛から今でも見られる紙のメンコに代わったようです。

 

 他にも気になったものがあり、新幹線「ひかり」の玩具に有名人のサインが入っていたものです。サインはクレージーキャッツの谷啓のサインが入っていました。昔の有名人を知る機会って殆どないのでかなり貴重な資料なのではないでしょうか…!

 

 2階の展示で目を引くのは銭湯の番頭や戦後に入ってからの部屋の様子です。銭湯の展示は実際に台東区にあった「金魚湯」で使われていたものを持ってきたもののようです。

 また、上の画像は昭和中期の部屋の様子です。1階の長屋とは全然違い、家電製品が目を引きます。1階と2階で生活の差を比較できるのは面白いところです。

 

◯最後に

 今回紹介した『下町風俗記念館』は今では見ることが出来ない下町の景色を見ることが出来る貴重な資料館です。上野駅からアクセスも良いので行ってみる価値のある資料館でした。

 展示も定期的に変わるようなので時期を変えて行ってみると面白いかもしれません。

 

◯公式HP

下町風俗資料館




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