【江東区】原子爆弾の悲劇『都立第五福竜丸展示館』

○概要

 この展示館には、木造のマグロ漁船「第五福竜丸」およびその付属品や関係資料を展示しています。「第五福竜丸」は、昭和29年(1954年)3月1日に太平洋のマーシャル諸島にあるビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験によって被害を受けました。  

 

 「第五福竜丸」は、昭和22年(1947年)に和歌山県で建造され、初めてカツオ漁船として活躍し、後にマグロ漁船に改造され遠洋漁業に出ていました。水爆実験での被ばく後は、練習船に改造されて東京水産大学で使われていましたが、昭和42年(1967年)に廃船になったものです。

 

 東京都は、遠洋漁船に出ていた木造漁船を実物によって知っていただくとともに、原水爆による惨事がふたたび怒らないようにという願いをこめて、この展示館を建設しました。

 

 同施設は夢の島にあります。2019年4月2日にリニューアルオープンしました。第五福竜丸の事を中心に核廃絶への取り組みやアメリカの水爆実験「キャッスル作戦[1]アメリカが1954年にビキニ環礁とエニウィトク環礁で行った一連の核実験。」の行われたマーシャル諸島についての展示がされています。

 

○基本情報

・入場料金

 無料

・営業時間

 9:30~16:00

・休館日

 月曜日(祝日の場合、開館し火曜日休)

・アクセス

 東京都江東区夢の島2-1-1 夢の島公園内

 (JR京葉線、メトロ有楽町線、

      りんかい線「新木場駅」から徒歩10分)

 

 

   

○悲劇の船「第五福竜丸」

 展示館には第五福竜丸だけでなく実物の「死の灰[2]放射性物質を含んだ塵のこと。」や当時船内で使われていた物が展示されています。「第五福竜丸」、教科書で見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 

   第五福竜丸はアメリカが使用した水爆「ブラボー」によって、乗組員23人全員が被ばくしました。被ばくしたのは第五福竜丸の乗組員だけでなく日本各地の他の漁船やマーシャル諸島の人々たち約2万人が被ばくしたそうです。

 

○事件後も苦しむ乗組員たち

 被ばくした乗組員たちの苦しみは終わりません。第五福竜丸の乗組員は地元での差別に苦しむことになります。

 

   テレビ放送「その後の秋津」という番組でアナウンサーが若い女性に「第五福竜丸の乗組員から結婚して欲しいと言われたらどうしますか」と聞かれたら「ええっ!あんな人たちと結婚。とんでもない」と言われたり、焼津市が船の買い取りを提案された際に市長から「疫病神」呼ばわりされたりと肉体的な苦しみと同時に精神的にも苦しむことになります。

 

   他の船の乗組員は差別以外にも病気を治すための入院費にも苦しむことに。というのもアメリカからの賠償金が第五福竜丸の乗組員にしか払われなかったのだとか。実際に被ばくした人たちの声を展示しているのでリアリティがあり、とても勉強になります。

 

○最後に

 被ばくと聞いてグロテスクな展示もあるのでは?って思う人もいると思いますが、そんなこともなく誰でも入ることができる展示館です。教科書にも載ってる第五福竜丸は迫力もあり無料なのに十分楽しめる展示館。周りにも植物園や公園もあるので一日潰すことができます。

 

 筆者はリニューアル工事中に一回行ってしまい植物館に行った後にお台場で遊んでました…。博物館に行くときはHPで開園しているのか調べてから行きましょう…!

 

   

○脚注

○脚注
1 アメリカが1954年にビキニ環礁とエニウィトク環礁で行った一連の核実験。
2 放射性物質を含んだ塵のこと。

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