【豊島区】文明発祥の地の軌跡『古代オリエント博物館』

○概要

 オリエントとはラテン語で「日の出」、「東方の地」という意味です。古代ローマを中心とした地中海世界から見れば、現在のエジプトや西アジア地方に当たります。

 古代オリエントは世界最古の文明が生まれた地域として知られています。(中略)

 古代オリエントで生み出された様々な発明や工夫は、現在の生活のあらゆる場面に息づいています。人類文明の大きなルーツをこの地域に認めることが出来るでしょう。

 古代オリエント博物館はこのような古代オリエントの文明を研究し、紹介する役割を担っています。

 

 サンシャインシティ内にある当博物館。下の階は賑わっていたのですが、博物館のある7階は雰囲気がかなり静かで雰囲気があります。

  

 そんな古代オリエント博物館ですが、中東で生まれた発明・道具・文化を中心に展示をしています。

  

○基本情報

・入場料

 大人 600円 大・高校生 500円 中・小学生 200円

・開館時間

 10:00~16:30(最終入場は16:00まで)

・休館日

 無休(展示替え期間は休み)

・住所

 〒170-8630

 東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館ビル7階

 (JR「池袋駅」より徒歩15分、東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6・7番出口より徒歩7分)

   

  

○気分は考古学者 古代の生活を知る

 古代オリエント博物館は資料の展示だけでなく実際に発掘調査も行っています。上の写真の展示も実際の調査で発掘された展示品です。

 

 上の写真は『テル・ルメイラ遺跡』から発掘された土器片たちです。シリアにあるテル・ルメイラ遺跡を1975年から5年かけて発掘調査をしていたそうです。

 

 この遺跡は紀元前2300-600年頃の遺跡で、当時の人々が暮らしていた日干し煉瓦の家を再現して展示がされています。まるでスターウォーズの惑星タトゥイーンみたいです・・・!

 

○人類最古の遺跡 ギョベックリ・テペ遺跡

 『やりすぎ都市伝説』で関暁夫さんが紹介していた『ギョベックリ・テペ遺跡』の展示もありました。この遺跡は1995年にトルコで発掘が始まった遺跡です。遺跡の名前の意味は”太鼓腹の丘”。今から1万5000年前のもので、四大文明[1]人類史で最初に起きたメソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明のこと。いい版古いのは紀元前3500年前に栄えたメソポタミア文明が栄えた時よりも昔に作られた物なのだとか。

 

 ギョベックリ・テペ遺跡は高さ3~5.5mの石柱が並べられており、柱には猪、鳥、狐といった野生動物が描かれています。この遺跡が何に使われているのかは現代でも判明はしていません。

 

 まだ5%しか発掘が進んでいないので今後の発見が楽しみな遺跡でもあります。

 

○文字の始まり

  文字は人類が時間を超えて知識・知恵を伝えることが出来るようになったツールです。世界最古の文字はメソポタミア文明で誕生したと言われています。

  最初期の文字は絵文字で作られており、主に物を表現する言葉が多かったです。

  

 その後、数百年の時を経て絵文字(楔形文字)は現代のような字体へと変化をしていきました。楔形文字はシュメール[2]エジプト文明やインダス文明と同様に古くから栄えた文明語を表現する文字でしたが、後のアッカド[3]シュメール人を征服して栄えた文明語などの古代中東各地の言語を記すのに使われるようになっていったようです。

   

○古代オリエントの発明の数々

 古代オリエントの人々は様々な発明をし生活を豊かにしていきました。その中でピックアップされているのがガラスです。

 

 古代エジプトの人々たちはガラスの存在に気づき工芸品を発展させていきます。現在最古の人工ガラスとされているものは4000年前のメソポタミア文明から出土されたガラスです。ガラス工芸の初期段階はラピスラズリやターコイズに似せた青色の小物が多くやがて、赤や白などのガラス容器も誕生するようになっていきます。

 

 前1世紀にはガラスが簡単に成型できる手法が考案されるとガラス工芸は安価になり、より多くの人々が使うようになっていきました。ローマ時代になるとガラス工芸は交易品として使われるようになっていきます。

 

○古代オリエントでも栄えた 仏教美術

 パキスタン北部からアフガニスタン東部にかけてガンダーラ美術というのが勃興しました。ガンダーラとは古代の地名です。ここはアジアとインドを結ぶ交通の要地にあり東西の文化が融合していきました。

 

 1~3世紀には仏教美術が栄えていきます。インドに誕生した仏教は本来偶像を作る習慣はありませんでした。このガンダーラでは西欧の習慣に影響を受け、仏像・仏伝図が作られるようになったという歴史があるそうです。

  

○さいごに

 普段知ることができない古代オリエントについて知れるいい機会でした。今回の記事には紹介していませんでしたが、エジプトについての展示もあります。ミイラやツタンカーメンなど誰もが知っている発掘品の展示も!他にもロゼッタストーンなどの展示もあり、美術館に近い博物館という印象かも知れません。

 

  

  

○脚注

○脚注
1 人類史で最初に起きたメソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明のこと。いい版古いのは紀元前3500年前に栄えたメソポタミア文明
2 エジプト文明やインダス文明と同様に古くから栄えた文明
3 シュメール人を征服して栄えた文明

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