【出雲市】出雲の壮大な歴史『古代出雲歴史博物館』

◯概要

展示室は『出雲大社と神々の国のまつり』『出雲国風土記の世界』『青銅器と金色の大刀』の三つのテーマに分かれ、古代出雲を様々な切り口で紹介いたします。

幻の巨大神殿をはじめ、当時の文化や人々の暮らしなどを、復元模型や出雲国風土記の資料等を交えて

分かりやすく解説しています。
中でも発掘された青銅器や、200本以上の銅剣の復元模型は圧巻です。

  

 今回記事にする博物館は『古代出雲歴史博物館』です。出雲大社に隣接している博物館で、その名の通り出雲の歴史を知るための博物館となっています。

     

 博物館は上記のように3つのテーマに分かれた展示が行われています。また、特別展示も行っており私が来館した時には『子ども/おもちゃの博覧会』がのテーマで江戸時代から現代まで、時代ごとのおもちゃの展示をしていました。

 

◯基本情報

・入場料

 大人:620円 大学生:410円 小中高校生:200円

・休館日

 毎週第3火曜日(第3火曜日が休日の場合は翌日が休館)

・開館時間

 9時~18時(11月~2月は9時~17時)

・アクセス

 〒699-0701

 島根県出雲市大社町杵築東99番地4

 (一畑電車『出雲大社前駅』から徒歩7分)

   

◯出雲大社は何が行われる場所?

 最初のテーマでは出雲大社の歴史と神在月[1]旧暦10月の異称の伝承をメインに扱っています。

 歴史の教科書にも書いてあるので知っている人も多いと思いますが10世紀に出雲大社は48mの高さの本殿があったと言われています。その説を基に作られた大きな模型がここのエリアでは目が引きます。

    

 全国では10月を神無月と呼びますが島根県は神在月と呼びます。それは10月に全国の神々がここ出雲にあつまることから神在月と呼ばれます。この伝承は平安時代末期以来、様々な資料に登場するようです。

    

 10月に出雲へ全国の神々が集まって何をするのでしょうか?集まった神々は出雲大社か佐太神社等で酒造りをし縁結びについて会議を行うと言われています。さらに古い文献ではイザナミノミコトの法事のために参集されるという話もあります。出雲大社が縁結びの神社と言われる理由はこういうことだったんですね。

 

 出雲大社は室町時代頃からは福の神を祀る神社として、江戸時代中期には大黒天の総本宮として知られるようになります。

  

◯古代のガイドブック 風土記について知る

 教科書に出雲という名前は風土記でも出てきます。風土記[2]書くよう命令された内容は1.国郡郷の名 2.産物 3. 土地の肥沃の状態 4.地名の起源 5.伝えられている旧聞異事の5つとは奈良時代に編纂へんさんされた地理書です。風土記は全国で編纂されたましたが現存するのは出雲・常陸・播磨・肥前・豊後の5箇所のみです。

   

 風土記の作成が命令されたのは710年(平安時代の和銅3年)で、一部欠損や省略が見られますか『出雲国風土記』だけがほぼ完璧な状態となっています。

 

 出雲国風土記には旧聞異時として神話についての記載もあり、それをメインに扱った展示もあります。

 風土記に記載がある八束水臣津野命やつかみずおみづぬのみことの国引き神話を映像で分かりやすく知ることができます。この神話の内容は自分で作った国が小さかったので、朝鮮半島・隠岐・北陸地方の余った土地を自国へ引き寄せて領土拡大をしたというものです。この神話の背景には、これら引き寄せた地域と古くから活発な交流の歴史があり、長い交流の歴史からできた神話とも言えます。

  

◯銅剣・銅鐸、たくさんの遺物

 『青銅器と金色の大刀』の展示室には銅剣や銅鐸、銅鏡など出土した多くの展示物があります。その中でもすごいのが358本の銅剣が展示されているところです!出雲国の豪族が着けていたであろう豪華な装飾や国宝の展示などここでしか観ることが出来ない展示もたくさんあります。

 

 中には卑弥呼のものと思われる三角縁神獣鏡の展示もあります。鏡には「景初3年」との文字が書かれており、同年は邪馬台国の卑弥呼が魏に使いを送って銅鏡100枚を送った年でもあるから卑弥呼のものでは?と言われているようです。もし卑弥呼のものだとしたら邪馬台国は近畿でも九州でもなく島根にあった?なんてことはないのでしょうか。

  

◯最後は総合展示室へ

 今までの展示は出雲大社や風土記にフォーカスを当てていましたが、総合展示室では島根の文化・歴史を扱っています。島根の産業して行われていた勾玉作りで穴に糸を通す体験ができるコーナーもありましたが、今の時期は展示中止となっていました・・・。

 

 総合展示には小泉八雲の展示もありました。前日に松江市の『小泉八雲記念館』にも行ったのでいつか記事にしたいと思います。

 

◯最後に

 今回の博物館ですが特別展示も含め、かなり上位に入るほど満足度の高い博物館でした。元々日本史が好きな私は出雲大社の博物館に来れてかなり嬉しかったです。

 

 博物館内にはミュージアムショップとカフェが併設されおり、カフェで島根ぜんざいを頼みました。初めてぜんざいを食べたのですがすごく美味しかったので帰りの空港でもぜんざいを食べてしましました・・・笑

カフェからは綺麗な庭園が見え、綺麗な景色を楽しみながらカフェを楽しめます。

 

  

○脚注

○脚注
1 旧暦10月の異称
2 書くよう命令された内容は1.国郡郷の名 2.産物 3. 土地の肥沃の状態 4.地名の起源 5.伝えられている旧聞異事の5つ

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